矯正装置の種類と治療法
セルフライゲーション型マルチブラケット装置
ワイヤー矯正治療の中でも「セルフライゲーション型マルチブラケット装置」という装置を使用しています。
従来の矯正装置はゴムでワイヤーをとめていましたが、この装置はシャッターでワイヤーをおさえるため、従来の装置と比べて痛みや歯の移動が遅くなる原因とされる抵抗が少なくなっています。
見た目も歯と同じ色でできているため、目立ちにくく人気があります。
近年ではマウスピースによる矯正治療が「見えにくい矯正治療」として人気が高いですが、自分の歯で噛み合わせながら歯を動かす事ができるために、最終的な噛み合わせの正確さはワイヤー矯正が勝っています。
矯正専門医による精密な検査と診断、治療ができるのはワイヤー矯正ならではの特徴です。
最近はシャッターもセラミックで作製してあるため、非常に目立ちにくい装置となりました。
マルチブラケット装置(サファイヤ矯正装置)
舌側矯正装置(裏側からの装置)
マウスピース型矯正装置
マウスピース型矯正装置のメリット
・目立たない!
透明なマウスピース型の装置のため、目立たず周囲から気づかれにくい装置です。
ブラケットを装着する必要がないため、矯正後の後戻り治療にも有効的な装置です。
・歯の動きのシミュレーションが見れる!
マウスピース型矯正装置はコンピューター上で歯を動かしてシミュレーションを行います。
終了時にどのような歯並びになるかをご覧になれます。
・痛みの調整が可能!
0.2mmずつ歯を動かすためのマウスピースを2週間毎に交換して、ご自身の咬む力で優しく歯を動かすため、痛みが出にくい矯正装置です。
ワイヤー矯正のような調整直後の強い痛みがありません。
・コンピューター製で分析!
・矯正中の虫歯治療が可能!
再作製が可能なため、矯正治療中でも被せ物(クラウン)などによる虫歯の治療が可能です。
・違和感が少ない!
金属のワイヤーとブラケットのような従来の装置と比べて異物感が少ない。
・同時にホワイトニングができる!
マウスピース型矯正装置のマウスピースを利用してホワイトニング(ホームホワイトニング)を行うことができます。オフィスホワイトニングも可能です。
マウスピース型矯正装置のデメリット
・適応症が限られている
奥歯の咬み合せに問題のない前歯部の歯列不正、歯並びの横幅が狭い歯列不正、後戻りの治療、スペースの閉鎖などが主な適応症です。
上下顎の大きな不調和、複雑な歯のコントロールなどはマウスピース型矯正装置での治療は困難です。
途中までイマウスピース型矯正装置で動かし、最終的な細かい噛み合わせを短期間のワイヤー矯正治療で治すという組み合わせも可能です。
・装着時間を守らないと歯は動かない
マウスピースを装着しなければ歯は移動しません。
マウスピース矯正は装置が取り外せることは大きなメリットでもありますが、簡単に装置が取り外せるため、患者様が責任を持って決められた時間装置を付けなければ治療は進みません。1日20時間の装着が目安です。
自分で管理するのが不安という方には舌側(裏側)矯正治療がおすすめです。
※マウスピース型矯正装置完成物は医療機器法対象外であり、医薬品副作用危害救済制度の対象外の場合があります。
・未承認医薬品等であることの明示
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、医薬品医療機器等法において承認されていない医療機器になります。
入手経路等の明示
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、アライン・テクノロジー・ジャパンから入手しています。
国内の承認医薬品等の有無の明示
マウスピース型矯正装置はインビザラインの他にも日本で承認を得ている矯正装置を使った治療法があります。
諸外国における安全性等に係る情報に関して
米国アライン・テクノロジー社のインビザラインは世界100カ国以上で、これまでに900万人を超える症例数がある治療です。(2020年10月時点)重大な副作用も報告されておりません。